テンダグリアの基本情報
学名 | Tendaguria |
分類 | 竜脚類 > トゥリアサウルス類 > テンダグリア属 |
生息時代 | ジュラ紀後期(約1億6350万年前~約1億4500万年前) |
体長(推定) | 約20 m |
体重(推定) | – |
生息地 | タンザニア |
食性 | 植物食 |
テンダグリアの大きさ比較
テンダグリアの体長は約20メートルと推定されており、これはアフリカゾウのおよそ4倍、人間の10倍以上の長さです。比較すると、テンダグリアは現代の陸上動物とは桁違いの大きさを誇る恐竜だったといえます。
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テンダグリアの概要
テンダグリアは、後期ジュラ紀のタンザニアに生息していた大型の草食恐竜で、体長は約20メートルと推定されています。発見されたのは1911年ですが、正式に命名されたのは2000年で、学名は発見地「テンダグル」にちなんで名付けられました。特徴的なのは背骨の構造で、神経棘が極端に低く、他の竜脚類とは異なる独自の形状を持っています。分類学上でも重要な化石とされています。
テンダグリアの分類
テンダグリアは、恐竜の中でも竜脚類と呼ばれる草食恐竜に分類されます。竜脚類は長い首と尾、巨大な体を持ち、地上最大級の動物として知られています。テンダグリアはその中でも「トゥリアサウルス類」というグループに含まれており、特に体の構造が独特です。例えば、背骨の形が他の恐竜とは異なり、神経棘が非常に低く、横突起と連続している点が大きな特徴です。
テンダグリアが発見と命名
テンダグリアの化石は、1911年に当時ドイツ領だった東アフリカ(現在のタンザニア)で発見されました。ドイツの地質学者ヴィルヘルム・ボーンハルトが、テンダグル丘陵の南東にあるナンバンゴ付近で、2つの竜脚類の椎骨を見つけたのが最初です。これらの化石は1929年にヴェルナー・ヤネンシュによって記録されましたが、当時は新種としての正式な命名はされませんでした。
その後、2000年になってホセ・ボナパルテらによって改めて研究され、テンダグリアという新しい属として正式に命名されました。命名に際しては、発見地域にちなんだ属名「Tendaguria」と、化石の発掘国であるタンザニアに由来する種名「tanzaniensis」が用いられました。
初期の研究では分類が難航し、一時は不確定な位置づけとされていましたが、後の系統解析によりトゥリアサウルス類に属すると考えられるようになりました。このように、発見から正式な命名までには長い年月がかかりましたが、現在ではテンダグリアは重要な竜脚類の一種として認識されています。