ブレヴィケラトプス(Breviceratops)- 恐竜図鑑

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ブレヴィケラトプスの基本情報

学名Breviceratops
分類角竜類 > プロトケラトプス科 > ブレヴィケラトプス属
生息時代白亜紀後期(約8600万年前から7200万年前)
体長(推定)約2 m
体重(推定)約100kg
生息地モンゴル
食性植物食

ブレヴィケラトプスの大きさ比較

ブレヴィケラトプスは全長約2メートルで、現代の子馬ほどの大きさです。体高3メートル超のアフリカゾウや、身長1.7メートル前後の人間よりも小柄です。

ブレヴィケラトプスの概要

ブレヴィケラトプスは、白亜紀後期のモンゴルに生息していた角竜類の草食恐竜です。全長は約2メートルで、小さく平らな鼻角とオウムのようなクチバシが特徴です。元はプロトケラトプスの一種とされていましたが、後に独立した属とされました。一部ではバガケラトプスの幼体との見方もあります。

ブレヴィケラトプスの名前の由来

ブレヴィケラトプスという名前には、「短い角のある顔」という意味が込められています。これはラテン語の“brevis(短い)”と、ギリシャ語の“keratops(角のある顔)”を組み合わせて名付けられたものです。実際に、この恐竜の鼻の上には小さくて平たい角が確認されており、名前がその特徴をよく表しています。

ブレヴィケラトプスが発見された場所と化石

ブレヴィケラトプスの化石は、モンゴル南部に位置するゴビ砂漠の一角、ネメグト盆地にあるフルサン(Khulsan)という地域で発見されました。この地は恐竜化石の宝庫として知られ、多くの古生物学的調査が行われてきた場所です。最初の標本は1960年代にポーランドの調査隊によって採集され、1975年にはプロトケラトプス・コズロウスキー(Protoceratops kozlowskii)という名称で記載されました。

その後、1990年にロシアの古生物学者クルザノフにより、別属「ブレヴィケラトプス」として新たに命名されました。これにより、それまでプロトケラトプス属とされていた標本が再分類されることになったのです。

発見された化石には、頭骨の一部や下顎、歯、背骨の断片などが含まれています。これらの標本は、主に幼体のものと見られ、大人の個体の完全な骨格はまだ見つかっていません。そのため、成長に伴う形態の変化や、他の近縁種との違いについては今も研究が進められています。

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